筑前簑島駅

筑前簑島駅は現在の美野島3丁目(昔の住居表示では大字住吉)にありました。開業は昭和4年(1929年)7月20日、廃止が昭和58年(1983年)3月22日なので約54年で幕を下ろしたことになります。九州松下電器の工場のすぐ横にあり従業員の乗降で朝夕は賑わっていました。
 この駅から博多駅よりに松下電器の工場へ引き込み線の分岐があり、そのために、博多駅方面に駅を出てすぐに安全側線がありました。ある時、この駅を発車した博多行きディーゼルカーが赤信号(引き込み線から貨物列車が本線に出ていたそうです)を見落としてこの安全側線に突っ込んだことがありました。幸い駅を出てすぐでスピードはでていなかったのでけが人はなかったようです。筑肥線で暴走したのはこれが最後だったようです。

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簑島駅は、快速列車は通過していた。この駅は九州松下電器の従業員の乗降で朝夕は賑わっていた。(1983年3月)
ホームの中央を道路橋が横切っている。この橋(国道385号線)は廃線後もそのままであるが、歩道へ昇る階段ははずしてあるので使えない(というより現在では使う意味が無い)。

1983.3

簑島を出発し、那珂川を渡るキハ35系東唐津行き。(1983年3月)

1983.3

簑島を出発しようとしている東唐津行き客車列車。(1983年3月)

1983.3

簑島を出発し、那珂川を渡る客車列車の 東唐津行き。(1983年3月)

筑前高宮へ向かう。(1983年3月)
先頭はDE10+オハニ36である。
オハニ36は台車こそTR50であるがれっきとしたオハ61系である。

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